登学途中の駅にて

すっかり嫌煙が主流となって久しい現在、大体の駅では喫煙コーナーは駅の隅に追いやられています。中にはちゃんと他から隔絶された空間を持つものもあるのですが、多くは駅の端っこを適当に喫煙場所としています。私が乗り換え駅としているその駅も、ご多分に漏れずそういう構造でした。

そこからそう離れてもいない場所にベンチがあり、一人のリーマン風の方がタバコを吸っておられました。私は別に、そんなに喫煙コーナーから離れてもおらず、単に座って吸いたいだけだろうと(喫煙場所にはベンチはない)思って特に気を留めることもなかったのですが。
それを見た嫌煙家(らしき)初老男性、余程タバコの煙が嫌いなのでしょう。何をトチ狂ったのか、傘でその方を小突き一方的な口調で注意
「あ、あんたがこんなトコでタバコ吸ってるから、わ、私は迷惑なんだ!」
・・・あなたがそこを去ればいいだけの話じゃないんですか
で、リーマン風の方は当然頭に来てベンチから立ち上がり嫌煙家(を騙る初老男性)に歩み寄る。で、初老男性の方は受けて立つのかと思いきや、情けないことにちょうど近くに止まっていた普通列車の車掌にSOS

「え、駅員さんもこ、こういう人達を注意しないとダメですよ!」

頼むからあんたが注意されとけ

と口に出して言うのもアレですので、内心で悪態をつく私。
私は嫌煙家ですが、こんなヤツと一緒にしないで欲しいです
さすがにホームのど真ん中で悠々とタバコの煙をくゆらせる非常識人には腹が立ちますが、座りたいが為に喫煙コーナーのすぐ横でタバコを吸っていただけで、傘で小突かれるわ厨相手に苛立たしい思いをするわで朝から不幸な目にあったリーマン男性には本当に同情を覚えます。注意厨ってのは実際自分が正しいと思い込んで譲らない分、実に扱いづらい。
駅員さんもリーマン男性をなだめる側に回ってましたし、リーマン男性も駅員さんに謝っておられました。
二人とも、厨に関ったばかりに朝から嫌な思いをする羽目になったわけで、実に気の毒。
私もせっかくノリノリで聞いていたFace of Fact*1が頭に入らなくなってしまって残念です(そればっかり)。

今日の格言・・・君子 厨に近寄らず

*1:PCゲーム、BALDR FORCEのOPテーマ曲。詳細は10/03の同名の日記内文章を参照